2013年は巳年だが、ここで紹介するのは、富士山をバックに夕焼けの空に浮かび上がった大蛇。神様のいたずらか、風に流されていく雲が、蛇のように見えた一瞬の奇跡だ。この写真を撮影した写真家・宮澤正明氏はこう振り返る。
「富士山の撮影に行って、高いところに上りタイミングを狙っていたら、雲がだんだん巨大な大蛇のような形になっていきました。気候条件の合った、偶然の産物ですよね」
縁起のいい富士山と、今年の干支である蛇のコラボレーション。まさに開運写真といえるだろう。
【プロフィール】
●宮澤正明(みやざわ・まさあき):写真家。広告・ファッション・雑誌など幅広い分野で活躍。 女優・ミュージシャンなどの写真集を多く手がけている。 一方で平成17年に行なわれた神嘗祭の撮影をきっかけに伊勢神宮の撮影を開始、現在は奉納写真家として認められ、既に1万点を超える作品を奉納している。写真集『REDDRAGON』、同名のカレンダーが小学館より発売中。
撮影■宮澤正明
※週刊ポスト2013年1月1・11日号