芸能

アイドルの所得 月給20万程度でも使える経費半端ないことも

 アイドル全盛時代の昨今、年末年始に家でゴロゴロしながら、テレビを観れば、どのチャンネルを回してもアイドルだらけという場面に遭遇するのも珍しいことではない。そのとき、「アイドルって、どのくらいギャラをもらっているのかな?」とふと考えてしまうこともあるのではないだろうか。

 だが、アイドルを始め、芸能人のギャラほど謎に包まれているものはない。以前は「長者番付」(高額納税者名簿)が発表されていたので、主な一流芸能人の所得金額を推測することもできた。しかし、その制度も2006年に廃止され、各芸能人がどれだけ稼いでいるかはあくまで推測レベルでしかわからなくなった。

 2000年代前半、人気絶頂だったモーニング娘。のメンバーは、納税額数千万円を記録し、推定所得1億円をゆうに超えていた。一方で、アイドルといえば、低いギャラでたくさん労働させられるというイメージもあるが、実際はどうなのか? 業界関係者が語る。

「事務所が初期投資を回収できるまでは、ほぼ寝ずに働くくらい人気があっても、月給20万~30万円。それは今も昔も、さほど差はないと思います。もちろん、事務所にもよりますが」

 たしかに、テレビ番組などで、アイドル時代の低給を嘆くタレントは存在する。だが、本当に20万~30万円しか貰っていないのかというと、別の話だという。

「とにかく経費として使える額が半端ないのです。20代の某男性アイドルが、ドラマの打ち上げで100万円近くした飲み代を『俺が払っとくよ。○○事務所で領収書もらっといて』という光景を目の当たりにしたことがあります。スタッフが100人くらいいる打ち上げ代をすべて出せるのですから、いったい何なんだと思いましたよ(笑)」(テレビドラマ関係者)

 なぜ、経費を青天井に使えるのかといえば、理由は明白だ。前出・テレビドラマ関係者が続ける。

「ご承知のように、税金対策です。経費を多く計上することで、税金を安くする算段です。節税ですね。アイドルとしても、『給料は低いけど、経費は使いたい放題だから、ま、いっか』という気持ちでしょう。加えて、車なども事務所が購入して経費計上し、アイドルに貸し与えているケースもあるようです。事務所としても、給料を上げるより経費として計上したほうが好都合なわけです」

 2月になれば、確定申告がやってくる。芸能事務所は、税金対策もアイドル管理もバッチリのようだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
“鉄ヲタ”で知られる藤井
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン