2012年は多くのアイドルが活躍したが、2011年に続いてAKB48、SKE48、ももいろクローバーZなどのアイドルグループが盛り上げた1年と言えるだろう。女優では、武井咲(19才)、剛力彩芽(20才)が、ドラマ、映画で主演を張れる存在として一躍、注目を集めた。では、2013年はどのようなアイドル、若手女優が活躍するのだろうか?
アイドル評論家の北川昌弘さんはこう語る。
「女性アイドルグループ人気がこれだけ長期間続くのはこれまではあまりなかったことです。今活躍しているグループはこのまま人気が続くでしょうから、2013年になってブレイクする新グループは限られてくるでしょう。それよりは、来年は個人で活動しているアイドル、女優により注目が集まると思います」
2013年にブレイク確実の逸材を北川さんに挙げてもらった。
最大の注目株は、未来穂香(みきほのか・15才)。ローティーン向けファッション誌『ピチレモン』の専属モデルを務め、これまでドラマ『鈴木先生』(テレビ東京系)、『黒の女教師』(TBS系)などドラマの出演歴も多い美少女だ(写真撮影:北川昌弘)。
「明るく元気で清純派の女の子という雰囲気で、突出した存在だと思います。2010年公開の映画『マリア様がみてる』にW主演していますし、ドラマでも演技が鍛えられ、着実にキャリアを積んできている。いつでもブレークする要素があります。2012年前半までは受験で仕事をセーブしていたので、2013年は活躍に期待大です」(北川さん)
続いては、刈谷友衣子(かりやゆいこ・16才)。2009年、ティーン向けファション誌『ラブベリー』専属モデルオーディションで準グランプリを獲得し、モデルに。翌年には映画『告白』で女優デビュー。こちらも黒髪ロングの清純派。
「透明感のあるピュアな女優として注目しています。2012年、初主演した映画『バルーンリレー』では、今までのピュア路線ではなく同級生の男子のことを命令口調で振り回す小悪魔キャラを好演。こういう役もできるのかと驚きました。幅広くキャラを演じわけられる彼女は、女優としてステップアップ確実とみています」(北川さん)
ほかにも、2009年、『沖縄美少女図鑑』の表紙モデル募集でグランプリに選ばれ注目を集め、今年は『梅ちゃん先生』(NHK)など人気ドラマに出演した田崎アヤカ(17才)。そして、同じく『梅ちゃん先生』に出演した藤本泉(21才)の活躍に期待だという。
「田崎さんは、今年は『スープカレー』(TBS系)や『RUN60』(MBS他)といったドラマに出ていましたが、主役ではなくても沖縄生まれのエキゾチックな顔立ちでパッと見たときの存在感があります。藤本さんは、モイスティーヌ『ラミノ』という美顔器のCMに出ているのですが、透き通るような美しさには説得力があります。それほど有名ではない人がこれだけ前面に出る美容系のCMは珍しいですよね」(北川さん)
最後に、グループで注目なのが、乙女新党。2013年1月放送スタートのTVアニメ『GJ部』のオープニングテーマ『もうそう★こうかんにっき』を担当する4人グループだ。ももクロのプロデューサー・ヒャダインこと前山田健一が作曲・編曲を担当。
「ポジティブな2軍中学生アイドルユニットというのがコンセプトで、映画、モデルなどで活躍しているメンバーで結成されました。『ピチレモン』専属モデルでもあるメンバーの葵わかな(14才)は、キュートな雰囲気でいち押しの存在です。グループ全体として見ても、長期的に活躍を見守りたい4人組です」(北川さん)