婚活がブームになっているが、婚活をやっているのは20代や30代の女子ばかりではない。40代や50代でも何とか結婚しようと必死な人もいる。女性セブンの名物記者、オバ記者(55才)もそのひとりだ。以下はオバ記者の婚活レポートだ。
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「55才か56才で、5才から8才年下のリッチで美しい人と結婚します」
3年前、イタリア・フィレンツェの占い師に言われ、そのときは小躍りしたオバだけど、その55才もあと4か月で終わる。
これから出会って結婚までこぎつけるのは、いくらなんでもムリぢゃね…。二日酔いで気弱なオバに「なら、まず在庫を点検しましょうよ」と、結婚してから前しか向かなくなった小娘編集嬢Aがけしかける。
在庫といっても、私に特定の男がいないのは彼女は百も承知している。
男友達が変態して結婚相手にならないか。未婚、既婚、年下、年上。すべての枠をとっぱらって考えてみようと、こう言うのだ。
「そういえば去年、年子の弟さんの紹介で会って飲みデートした男子がいたでしょ?」
「身長180cmでぜい肉のひとカケラもない、それはそれは美しいヒトね。
バツイチで独身の2才年上で、田舎の母ちゃんも“おっかねぇほどいい男”って言ってたけど」
「けど、何?」
「彼からの会おうメールに気づくのが遅くてすれ違っちゃったり、私がヒマだと向こうが忙しかったり。ま、タイミングが合わないのよ。それにハンサムは気が引けるというか…」
「ふぅ~ん。そうそう、数年前に私と六本木を歩いていたときナンパしてきたオジィさんとはどうなったの? 伊豆に住んでいる元商社マン」
「ああ、70いくつかのヒトね。次に伊東の日帰り温泉で会ったら、海見ながらず~っと説教しどおし。そんな考えじゃ、結婚してもうまくいかないとか何とか。そのくせ電話攻撃がすごくてさ。春先は特に」
「むむむ。あとは?」
えーと、2012年、いちばん頻繁に会った男はコーヒー豆の焙煎が趣味で、それはそれはおいしいコーヒーを作る45才の独身Nくんだ。月に2度は彼の勤め先の喫茶店に取りに行っていた。
が、気を抜くと彼の奇癖につきあわされることになる。これが彼のいう“ギロン”なのだけれど、「日本は共産主義の国家になればいいんです」とシラフで大声でまくしたてる男をどう扱ったらいいか。
※女性セブン2013年1月10・17日号