総選挙での圧勝を受けて誕生した安倍晋三政権だが、今夏の参議院選挙で過半数を獲得してこそ、はじめて安定した政権運営ができる。そこで参議選挙の注目選挙区の状況をいち早く分析した。ここでは東京の情勢を見てみよう。
定数5を争う首都決戦。全国から注目されるだけに、政党名だけではなく候補者の知名度が獲得票数に大きく影響する。
総選挙の得票率順なら自民党の改選組・丸川珠代氏がトップで、維新、民主、公明、みんなが各1議席だが、自民と日本維新の会、みんなの党が連携し票の配分ができれば自民2議席も可能だ。
ただし、6年前に自民の全国比例で当選した新党改革代表の舛添要一氏や、総選挙で「反原発」を掲げて無所属ながら石原伸晃・環境相相手に大健闘した山本太郎氏が東京から出馬すれば台風の目で大混戦となる可能性がある。
●野上忠興(政治ジャーナリスト)と週刊ポスト取材班
※週刊ポスト2013年1月18日号