さぬきうどんブームの火付け役ともなり、いまや年間約5億食の生産量を誇るテーブルマークの冷凍『さぬきうどん』。人気の所以は、なんといっても、そのおいしさ。自宅で簡単に、本場さぬきのゆでたてうどんのおいしさが楽しめるからだ。
その最大の理由は、「急速冷凍にあります」とは、商品開発部の近添敏和さん。
「ゆでたてのおいしいうどんは、内側が50%前後、外側が80%ぐらいの水分量ですが、時間の経過とともにどんどん 水分量が均一化して柔らかくなる。つまり伸びてしまうわけです。しかし、冷凍『さぬきうどん』の製造では、ゆで上がったうどんをすぐに冷水でしめてから一 気に急速冷凍しますから、うどんに伸びるスキを与えません」(近添さん・以下同)
テーブルマークの冷凍『さぬきうどん』は、手打ちうどんのおいしさを機械で再現しているのも大きな特徴だ。
「ポイントはミキシングや切り方ですが、なかでも特にこだわっているのは材料です。小麦粉は120~130種類の中から数種類を厳選して組み合わせています」。
しかも、その年の小麦粉の味を確認するために必ず作って食べて、クオリティーをキープしているのだという。
「現在、解凍時間はレンジで3分30秒ですが、もっと短時間で、もっと簡単に調理できる工夫はないか研究を続けています。本場の讃岐うどんのおいしさを、冷凍『さぬきうどん』で手軽に楽しんでいただきたい。ヒットして安心するのではなく、次の仕掛けを考えていきたいですね」
※女性セブン2013年1月10・17日号