日本の女子サッカーを長年にわたって支えてきた澤穂希(34)がなでしこジャパンでのプレー続行発言をした背景には、彼女をCMに起用するスポンサーなど「大人の事情」があるという。澤の代表続投に頭を抱えているのはサッカー協会だ。
「サッカー協会では“新・なでしこ”招集にあたり、34歳の澤を筆頭に、30歳の安藤梢、来年30歳の福元美穂、丸山桂里奈の引退を想定していました。しかし、澤が引退を撤回すると、丸山まで現役続行を明言した。4年後をにらんだ新しいチーム作りができると考えていた協会関係者にとっては悩ましい問題です」(なでしこリーグ関係者)
そこで期待されているのが佐々木則夫監督だ。
「協会は、世代交代を進めるため、Jリーグ・大宮の統括アドバイザーに就任予定だった佐々木監督を説得し、昨年の11月1日付で再契約。彼なら選手たちと本音で話し合うことができるため、ベテラン勢のクビに鈴をつける役回りをこなすことができる。今年3月の国際女子サッカー大会から若手中心で戦い、澤抜きのなでしこジャパンを作る、というシナリオです」(サッカー協会関係者)
嫌な役回りを与えられた佐々木監督も頭が痛い!?
※週刊ポスト2013年1月18日号