小泉今日子・中井貴一のW主演で大ヒットしたドラマ『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)の舞台であり、有名人の“移住”もプチブームになっている鎌倉。そんな鎌倉の魅力はどこにあるのか。鎌倉市観光商工課の大津理津子さんは「古道」と「小路」こそ観光名所だと語る。
「“古道”のおすすめは朝夷奈(あさひな)切通し。鎌倉時代に切り開かれた7つの切通しのひとつで、世界遺産候補地のひとつにもなっています。緑あふれる古道を歩けば鎌倉時代へタイムスリップできるはず!?
鎌倉には“小路”も多く、偶然お稲荷さんや古民家カフェに遭遇したりと、これぞ旅の醍醐味。住んでみて気づいたのは、早朝の寺社参拝の清々しさ、海岸線の 夕日の美しさ、漆黒の海に映える月あかり。鎌倉はステイもおすすめです。ゴミ、写真撮影、拝観マナーなどを守って、町歩きを楽しんでいただきたいです」
住民の意識はどうだろうか。西鎌倉在住・奥明希子さん(44才)は、自然の充実について語る。
「山で蛍、海では釣りや磯遊び…。気軽に海や山へ行けるので、子どもも自然に触れるチャンスがいっぱい。主人は趣味のジョギングで海辺や山道を走って楽しんでいます。海風があり、夏は涼しく冬は暖かいのも魅力のひとつです」
観光地に住む実感を語るのは、大町在住・長津牧子さん(50才)
「鎌倉市民になって4年。初めは休日の渋滞に驚き、年末年始は自宅に戻るのに“通行手形”が必要!? などの戸惑いもありましたが、かなり慣れました(笑い)。早朝の八幡さんで元気に暮らせる幸せを感謝し穏やかな1日を願う時間が好きです」
そして、「混在が町の魅力」と語るのは、佐助在住・安井雅子さん(47才)
「人力車が走り、遠くに富士山を仰ぎ、ゴトゴト江ノ電が走る。子どもや老人がゆったり海岸を散歩できる町。古すぎず新しすぎず、山あり海ありの絶妙さが保たれているのは町を愛する人々の心意気の表れだと思います」
※女性セブン2013年1月24日号