少子化による労働力の低下が懸念されるなか、主婦への期待は確実に高まっている。そこで、主婦のパートを積極的に採用しているヤマト運輸・人事総務部の渡邊一樹さんに、面接のポイントを聞いた。
「宅急便はサービス業なので、人と会話することを楽しめて、接客がきちんとできる人に来てほしい。面接時にはきちんと元気にあいさつできるかを初めにチェックしますね」
通販で注文した洋服など、ヤマト運輸の荷物は小さく軽いものがあるので、女性でも集配できる。ここ数年、“女性が来てくれて安心”という声が増えており、主婦を中心とした集配担当者の採用に力を入れているという。
仕事内容は自宅近くの集配エリアで地域担当ドライバーと待ち合わせし、周辺地域を台車や自転車で配達。現地集合・解散で通勤時間も徒歩や自転車で数分という場合が多い。毎日短時間働いて、子供の習い事代分の収入になり、ダイエットにもなると好評だ。
「子育て中の主婦のかたは、お子様が幼稚園や学校に行ってから帰ってくるまでの時間を使って働きたいという場合が多い。一方、お客様の集配希望時間帯は午前10時までというのが圧倒的。午前8時くらいから10時までの2~3時間だけ働いていただくことは、お互いに都合よく、仕事から自宅に戻り、お子様が帰ってくるまでに、家事をする時間もあります」(同社・業務改革部:赤塚慎一さん)
集配担当のパート社員として働くAさん(首都圏在住、32才)の場合、週5日午前8時から10時の勤務で月収3万6000円(時給900円)となっている。
※女性セブン2013年1月24日号