中国の検索エンジン最大手・百度は、3年で株価が10倍以上にまで膨らんだ。このように、世界の株式市場に目を向ければ、日本株とは比べものにならないような、魅力的な銘柄も存在する。海外投資のカリスマとして知られるグローバルリンクアドバイザーズ代表・戸松信博氏が、これから大化け期待の「ダイヤの原石」たる外国株を探す4条件を解説する。
【1】時価総額=35億米ドル(約2800億円)以下
今後のさらなる株価上昇と値動きのスピードを重視するため、時価総額35億米ドル以下の小型株に限定するほうがよいだろう。
【2】直近1年間のROE(株主資本利益率)=10%以上
ROEは経営の効率のよさを見るための指標で、少なくとも10%以上が望ましい。ただし、ROEは財務レバレッジ(負債)を多くすれば膨らむ傾向にあるため、財務の健全性を見るために自己資本比率も参考にする。そうすることで見せかけの高ROE銘柄を排除することができる。
【3】今後2年間の予想売上高成長率=25%以上(年率平均)
2012年の予想売上高をベースに2014年までの今後2年間で年率25%以上見込める企業を選別。数値は各アナリスト予想の平均値を用いる。
【4】今後2年間の予想EPS(1株当たり純利益)成長率=25%以上(年率平均)
2012年の予想EPSをベースに2014年までの今後2年間で年率25%以上見込める企業を選別。
特に成長率(【3】と【4】)を最重要項目と設定し、抜きんでた高成長企業の場合、ROEが低い、もしくはマイナスでも魅力的な銘柄は多い。
※マネーポスト2013年新春号