女性なら年を重ねていけば、誰しもが一度は通る更年期。それぞれに異なる症状、対処に悩む人も多い。更年期との上手なつきあい方とは? 女優の奈美悦子(62才)に聞いた。
「更年期じゃないの? なんだかピリピリしてる」――奈美が周囲からそう言われたのは、40代も半ばにさしかかろうとしたころ。
「でも、まだ私には早いと放置して。だけど、寝ているときも神経が高ぶって深く眠れない。“今、息子が階段の電気をつけたな”とか、表を走る車の音が気になっちゃうんです。また、当時、20才くらいの息子を“いってらっしゃ~い!”と元気よく送り出した後、途端にいいようのない不安感が襲ってきて嗚咽し、号泣してました。ドラマのセリフも頭に入らなくなり、私が私じゃなくなった感じになって…」
手足の冷えや痺れ、ホットフラッシュなど、身体的な変化にも悩まされた。
「そしたら加賀まりこさん(69才)に、“それはたぶん更年期だから、婦人科できちんと調べてもらいなさい”って勧められたんです。血液検査を受けた結果、お医者さまから“エストロゲンの数値が下がっています。更年期に突入したんでしょう。大丈夫、誰でも通る道ですから”と言われたときは、なんだか救われた気がしました」
※女性セブン2013年1月24日号