離婚率が上昇しているが、年を重ねてもいつまでも仲睦まじくいられる夫婦もいる。おしどり夫婦として知られるデーブ・スペクター、京子スペクター夫妻はどのように愛を育んできたのだろうか?
京子:結婚生活も30年以上たちましたが、一度もケンカしたことないですよね。
デーブ:お互い方向性が一緒だからね。
京子:ケンカする種もないですし。皆さんどうしてケンカするのかがわからない。
デーブ:ほら、ぼくたちほとんど面識ないから(笑い)。
ふたりの出会いは米・ロサンゼルスのホテル。当時、フロントで働いていた京子さんをデーブがみそめたことから、猛アタックが始まった。
京子:あまりにも流暢な日本語でしたからハーフと勘違いしたぐらいです。
デーブ:マイケル富岡と思っていたんだよね。
京子:いいえ、そんなことないですけど外国人で日本語がペラペラってなんかうさんくさく見えたんです(笑い)。加山雄三さんに憧れて、自分のことをユウゾウって名乗っていたんですよ。デートの誘いも最初は断っていたんです。
でも十数回もデートに誘ってくるから、そろそろ断る理由もネタ切れしてきて…。じゃあ、1回ぐらいデートしたらあきらめてくれるのではないかと思って、しぶしぶ応じたんですよ。そうしたらシカゴのお国自慢ばっかり!
デーブ:デートでお国自慢するのってよくある話じゃない。
京子:最初はいい印象ではなかったのですが、恋愛の対象になったのは一度、日本に帰国して、その後アメリカに戻ってきたとき。ちょうど感謝祭でしたので、みんなお休みをとって自分の故郷に帰ったりしていましたので、ロスに誰もいなかったんですよ。
そうしたら人恋しくなって。ふと頭に思い浮かんだのがデーブ。連絡したら“自分の友達もいるから一緒にごはん食べようよ”と言ってくださって。すごく心優しく受け入れてくれたので、私もなんとなくひかれるようになって。そこからおつきあいが始まりました。
デーブ:ファーストデートはハリウッドにある天望台だっけ?
京子:それはもっと後です。
デーブ:よく覚えているね。
京子:交際1年ぐらい経ったとき、私の母と叔母を連れてハワイに行ったことがありました。デーブはやけにおいしいレストランの情報などに詳しいし、いろんな場所に連れてってくれて。なんでそんなに詳しいの? って不思議に思ってたら、私たちを喜ばせようとして、朝5時に起きて下見をしてくれてたんですよ。その優しさに心打たれて、この人と結婚をしたいと思いました。
デーブ:今ならグーグルアースで済むことなのにね。交際1年で結婚したのはよかった。勢いもあったけど、お互いのことも知れたし。いくら勢いで結婚っていっても高嶋政伸と美元のところみたいに出会って1週間で結婚しちゃだめだよね。だからすぐに離婚しちゃうんだよ。
※女性セブン2013年1月24日号