世の中には「どうして潰れないのか」と疑問になる価格やサービスを展開しながらも、着実に利益を出し、成長拡大しているビジネスがある。
「室料1時間280円」など安さが売りのカラオケボックスは多い。その利益を支えているのはやはりドリンクとフードだという。
「ソフトドリンクの原価は1杯あたり5~10円。ポテトやたこ焼きなどのフードは冷凍物で原価は相当安い。それを300円くらいで提供しているので、利益率は高いですね」(大手カラオケBOX店店員)
安い室料やドリンクの飲み放題プランは、なるべくグループで利用してもらうための施策なのだという。
「部屋数には限りがあるので、稼働率と客数は常に気にしています。室料1人1時間280円でも、5人で1時間利用してもらえば1400円。室料が安ければ1人あたりの料金はそんなに高くならないので、長時間の利用が見込め、その分フードもよく出るんです」(前出・店員)
※週刊ポスト2013年1月25日号