高須クリニックの高須克弥院長が、世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回のテーマは「景気」。安倍内閣発足で景気回復に期待が高まり、株価が上昇。さらに20兆円超規模の緊急経済対策も決定した。不景気の長いトンネルから抜け出ようとしている日本経済の未来を“バブルの生き証人”である高須院長はどう見ているのだろうか。
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──安倍首相が緊急経済対策を閣議決定しました。20兆円を超える規模で、デフレ脱却を進めていくと強調しています。
高須:この緊急経済対策は単なる景気対策ではなくて、国はハイパーインフレのきっかけにしたいんじゃないかって思うんだよね。それでもって、国債をチャラにしたいんじゃないかな?
今の日本の税収を考えると、消費税を10%に上げても所得税率を引き上げても、まず国債の償還は不可能だと思うんだよ。そうなると国債を償還するには、市場のお金を増やして、ハイパーインフレを起こすしかないんだよ。
──ハイパーインフレとまではいきませんが、安倍首相はインフレターゲットを2%に定めていますよね。
高須:いやいや、実際にインフレ状態になったら2%なんかで止まらないよ。20%どころか200%くらいにまで跳ね上がるかもしれないよ。日銀はそれを分かってるから、インフレターゲット2%に抵抗してるんだよ。
ハイパーインフレになったら、日本円は紙くずみたいになっちゃう。だから、今のうちに不動産でも金(きん)でもいいから、形のあるものを買っておけば、後々リッチになれるかもしれないね。現金を持っていても絶対損するだけ。
──不動産投資でリッチになるってことは、まさにバブル経済のようなものですね。
高須:そう。だから、不動産を買ってそれを担保に銀行から金を借りて、さらに新しい不動産を買うっていう、バブルのころのマネーゲームがまた復活するかもね。
──となると、バブル経済をくぐり抜けてきた高須院長にとっては、勝手知ったる状況かもしれないですね。
高須:当時は“美容外科界の千昌夫”って呼ばれてたからね(笑い)。100億円くらいの借金があったけど、評価額で数百億円の不動産を持ってたんだよ。でも、バブルでウハウハになってた周りの人たちは、何人かだけを残してみんなトンじゃったね。ぼくも「もうちょっと利益が出るまで…」って思って、不動産を売らずに待ってたらいきなりバブルが崩壊しちゃったんだけどね(笑い)。でも、今回のハイパーインフレでは失敗しないよ。何てったってバブルの生き証人だから、不動産チキンレースの引き際も分かってる(笑い)。
──じゃあ、今後儲けたいのであれば、高須院長のアドバイスを拝聴したほうがいいってことですね。
高須:そうそう。まずね、さっきも言ったけど、本格的にインフレになる前に、現金を不動産でも何でもいいから、なにか現物に替える。これが重要だね。ちなみにぼくはバブルの頃、とにかく土地を買わなきゃって思ってて、東京の土地だけじゃなくて、オーストラリアの牧場まで買おうとしたもん(笑い)。
今は金利がすごく低いからタンス預金をしている人も多いと思うんだよ。ウチの患者さんでも、いまだに聖徳太子の1万円札で払う人もいるからね。不況だ、デフレだっていっても、実は現金をひっそり溜め込んでいる人がいるんだよ。そういう人は、早いうちに現物に替えないと、気づいたら大損をこいちゃう。マンションでも買って、家賃収入を確保するっていうのもいいかもね。インフレになったら家賃を値上げすればいいだけだから、難しいことを考える必要もない。ただ、家賃収入を当てにしちゃうとマネーゲームはできないけどね(笑い)。
とにかく、インフレ状態になる前に不動産を買っておく。これが儲けるための最短コース。不動産が無理なら株でも金でもいい。現金以外のものなら何でもいいから、“モノ”に替えておく。それしかないね。
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バブルの生き証人として、この機に儲ける方法を伝授してくれた高須院長。来るべきハイパーインフレの際には、またしても高須院長のイケイケっぷりが見られるかも!? 今後の動向から目が離せない!
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)など。昨年9月に上梓した『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)が話題。