妹を思う姉心からなのか、それとも同じスケーターとしての正直な感想か。浅田真央の姉で、現在はスポーツコメンテーターとしても活躍している浅田舞(24)の発言が波紋を呼んでいる。
問題の発言が飛び出したのは、1月13日に放映されたテレビ番組『フィギュア最強日本勢 新年の誓いSP』(テレビ東京系)に出演したときのことだった。
昨年12月に復帰初戦で今シーズン世界最高得点を出したキム・ヨナの演技について聞かれた舞は、苦笑気味にこうコメントしたのだ。
「いや、もう正直わからないです。何であんなに点数が出てるのか」「審査員が好きなんですかね」
このジャッジ批判ともとれる発言に、視聴者からは「よくいった!」と賞賛の声も上がった。しかし、この発言が問題だと考える人も少なくない。スポーツライターのひとりが語る。
「転倒などのミスは確かにありましたが、他の選手が跳ばない難しいジャンプは跳んでいる。そういう所で転倒分を補っているともいえるので、点数については客観的に論証しなければいけなかったと思います」
そもそもこの番組は、キム・ヨナの演技を「ジャンプ失敗なんのその、早速飛び出たキム・ヨナクオリティ」「で、今シーズン世界最高得点。不思議な強さはどこまで続く?」と痛烈なナレーションで紹介。舞も“その場の雰囲気”に流されたのだろうか。
さすがにまずいと思ったか、最後は「この問題はノーコメントにしておいたほうが……」とフォローした舞だが、時、既に遅し。
「論拠無しにジャッジへの批判を公言するのはタブーです。後日、本人は日本スケート連盟の関係者からきついお叱りを受けたそうです」(スポーツ紙記者)
※週刊ポスト2013年2月1日号