ライフ

花粉症 花粉量が多い今年は病院が混雑する前に早めの通院を

 今年は去年より3~7倍という飛散量の多い地域がほとんどという予測が出ている花粉。気になるのがやはり花粉症だ。

「飛散量が増えると、花粉症の人は症状がより強く出るようになります。また、花粉を浴び続けるうちに症状が深刻化することも」

 と語るのは、陣内耳鼻科クリニックの陣内賢先生。

 ではもし花粉症になってしまった場合の患者の心がけや注意点はどうなるのか。陣内先生に尋ねた。

「注射一発で症状が出なくなるステロイド注射ですが、感染症にかかりやすくなる、生理周期に悪影響が出るなどの副作用もあるので、通常はあまりおすすめしていません。こうした副作用のある治療法は、プロの野球選手やゴルファーなど、花粉症が仕事に大きく差し支えるという人が対象です」

 とはいえ、プロ選手にしても、筋肉注射をせず花粉症から逃れることはできるようだ。「ほとんどのかたの症状は、のみ薬と点眼・点鼻薬で抑えられます。問題の多くは患者さん側で指示通りに薬を使わない、ギブアップして病院に来なくなるなどが原因です」

 早くて数日、長くても1週間で効き目が表れるという。

「鼻水や鼻づまりがひどく日常生活に支障をきたす場合には、のみ薬に加えステロイド点鼻薬を出すこともあります。

 鼻の粘膜からステロイドの成分は吸収され、のみ薬や注射のように全身に回らないので副作用もほとんどなく、ほとんどの患者さんは5日間も使えばスッキリとするはず。症状を抑えられれば鼻粘膜をプラズマで焼く手術の必要などは感じなくなるでしょう」

 この繰り返しによって、自分に合った処方薬を見つけるのが花粉症克服の王道なのだ。

「一度薬が定まれば、次の年からはすぐにその薬が出るようになります。今年は早めに薬をのみ、症状が出る前に抑えてください」

 まだ病院が混雑しないうちの早めの通院。花粉量の多い今年はここがポイントだ。

※女性セブン2013年2月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

一家が遺体とともに過ごした“地獄の家”の全貌が明らかに(右/Facebookより)
《“地獄の家”の捜査内容》田村瑠奈被告が頭部を置いた浴室で見つかった「特殊なアイマスク」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
防犯カメラに映っていたのは「手」だけだった(イメージ)
《新橋で飲んで酔っ払い、若い女性に\"いいことしよう\"と言われ…》翌朝、駅前で目を覚ました男性会社員、防犯カメラに映っていたコンビニでの姿「白い手がのびてきて…」
NEWSポストセブン
『べらぼう』花魁で称賛集まる小芝風花 “朝ドラ主演待望論”が消滅?その納得の理由
『べらぼう』花魁で称賛集まる小芝風花 “朝ドラ主演待望論”が消滅?その納得の理由
NEWSポストセブン
逮捕時の今村由香理容疑者(時事通信)
「お客様、実は貸金庫に忘れ物が…」三菱UFJ女性元行員・今村由香理容疑者の“バレるギリギリの隠蔽工作”の全貌【被害総額約14億円・貸金庫窃盗】
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告が浴室で被害男性を切除する一部始終が明らかに(中央/ホテルの公式サイトより)
《1時間22分の損壊動画を法廷で…》田村瑠奈被告が浴室で被害男性を切除する一部始終 遺体と自撮り、持ち上がらず「嘘でしょ…」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
ジゼル・ぺリコさん(時事通信フォト)
【仏・連続レイプ事件】押収されたパソコンには半裸で眠る娘の動画が…妻には身に覚えのない子宮頸部の炎症、父親による10年間の性被害を母娘が実名顔出しで訴え続け社会現象に
NEWSポストセブン
4月から、晴れてキャンパスライフをスタートされる悠仁さま(2025年1月、東京・千代田区)
《悠仁さまをどう守るか》法政大ハンマー事件が突きつけた“キャンパス警備”の難しさ 広大な敷地、自由な出入り…筑波大進学への懸念材料多数
女性セブン
窮地に追い込まれている中居正広
《中居正広に新たな女性アナ告発報道の裏で》トラブル発覚前に「あの子いいべ…」関心寄せた元NHKアナ 過去に女性歌手らと熱愛も本命は“ちゃんとしている人”
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告が被害男性をホテルで刺すまでの一部始終が明らかに
《動画で殺害現場を全記録》「首見せて」「想像してるでしょ」田村瑠奈被告が被害男性をホテルで刺すまで 突然のめった刺しに「ごめんなさい、ごめんなさい…」【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
小室佳代さんの自伝エッセイに頭を抱える秋篠宮ご夫妻(撮影/JMPA)
《小室佳代さんが自伝エッセイを発売》“暴露”があっても出版を中断させることは不可能、秋篠宮家は静観するのみ 眞子さんが“GO”を出した大きな意味
女性セブン
大谷
《“第二の故郷”ロス山火事の緊急事態》大谷翔平、SNSに投稿されたキャッチボール姿は“顔まわりや脚が明らかにほっそり” 二刀流復活への準備が順調な証拠か
女性セブン
人質になっているリリーさん(欧州ユダヤ人会議のXより)
《性暴力と隣り合わせ》ハマスに監禁され続けている19歳女性…父親「中絶に間に合わない」と望まない妊娠を危惧 停戦合意で解放へ
NEWSポストセブン