大阪市立桜宮高校の体罰問題で、橋下徹・大阪市長と大阪市教委は緊迫した関係にある。そんな空気のなか、大阪の教組の一部には、なんと「石原慎太郎待望論」が持ち上がっているという。
「維新の会の共同代表の石原慎太郎氏は、『戸塚ヨットスクールを支援する会』の会長も務める体罰肯定派。もともと教組は、徴兵制を唱える石原氏を批判してきましたが、今回に限っては『石原氏に橋下氏を諫めるような過激な発言をしてもらいたい』という声が上がっている」(教組関係者)
確かに、石原氏はかねて「しつけとは体罰だ」と公言しており、現在の橋下氏とはスタンスが異なる。共同代表となった両者の間で、この問題をめぐる意見対立が起きる可能性はゼロではない。仇敵の石原氏に頼るというのは“毒をもって毒を制す”のつもりかもしれないが、教組の存在感は薄まるばかり。
※週刊ポスト2013年2月8日号