【書籍紹介】『大いなる眠り』(レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳/早川書房/1785円)
私立探偵フィリップ・マーロウが活躍する人気シリーズの記念すべき第1作が、待望の村上春樹の新訳で登場。
スターンウッド将軍の依頼で、次女のカーメンを強請っているタイガーを調べ始めたマーロウは犯人の自宅を突き止めるが、そこでタイガーが何者かに射殺されてしまう。
春樹の文体やテーマは、チャンドラーの影響を受けている。そのため本書は、ミステリー好きはもちろん、春樹作品の理解にも役立つだろう。
※女性セブン2013年2月7日号