安倍政権のインフレターゲット導入方針により、国債金利の上昇が予想される。すると、変動金利で住宅ローンを組む人は大変になる。
現在の変動金利は0.8%程度。35年返済で3000万円を金利0.8%で借りた人はどうなるか。「家計の見直し相談センター」ファイナンシャル・プランナーの八ツ井慶子氏に試算してもらった。
「毎月の返済金額を約8万円とすると、内訳は元金約6万円、利息は約2万円。利率が3%に上がると、2年目からは同じ返済金額でも、元金約1万円に対し利息は約7万円と、元金がほとんど減らない状態に。
5%まで上がると、2年目以降は利息が約12万円で元金はマイナス約4万円。変動型ローンの場合、毎月の支払額が見直せるのは5年毎で、しかも最大1.25倍しか増額できないので、返済しても元本は減らずに増えていくローン地獄にはまることになります」
※週刊ポスト2013年2月8日号