厳しい大学生の就職戦線のなかでも、群を抜いて熾烈なのが「女子アナ」の採用試験である。
民放キー局(日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)の昨年の女子アナ採用人数はわずか7人。少ない“枠”を目指し、競い合う就職活動は過酷だ。
就活が本番に突入すると、第一関門となるのが「エントリーシート」。ここで女子アナ就活生が全力を注ぐのが写真である。
しかし、残念なことにせっかく撮影した“奇跡の一枚”が面接でアダになってしまうことも。
「もともとエントリーシートの写真はあまり信用していません。写真に力を入れても、実物にあえば違いは一目瞭然ですから(笑い)。それよりも重要なのはカメラテスト。どれだけ美人でも、テレビに映ると思ったほどでもない場合も多い。
逆に実物は“それほど”と思っても、テレビに映ると輝く子がいるんです。うちの局ではカメラテストの時、チーフプロデューサーや編成部長ら幹部が一堂に会して、モニターを真剣にチェックしている」(あるテレビディレクター)
さらに細かい点では、歯並びなどもチェックしているというが、もちろん女子アナ就活生はそんなこと百も承知。
高校時代から女子アナになりたかったというAさん(22)がいう。
「歯列矯正は就活前にすませておくのが当たり前。それから、つけまつげやエクステなんかも絶対バレるから使いません」
※週刊ポスト2013年2月8日号