年齢も職業もすべてが謎に包まれたまま、誌面から姿を消してしまったYURIちゃん。その後、音信不通が続いていたが、ついに『週刊ポスト』編集部はYURIちゃんとコンタクトをとることに成功した。それを記念して、ここに未公開カットを掲載する。
以下は「着信履歴」と題された、『週刊ポスト』編集部による声明である。
* * *
彼女の声を知っている者はごく少数だ。まず会った者が少ない。おまけにほとんど
しゃべらない。「はい」「いいえ」の返事くらい。
「……もしもし」
見知らぬ番号の着信に折り返してみると彼女だった。外国に行っていたという。
外国? それにしてもずいぶん長い間だね。
「あちこち、いってました」
か細い声だけは変わっていなかった。
撮影■西田幸樹
※週刊ポスト2013年2月8日号