2010年に流行語となって以来、ますます盛り上がりを見せる「女子会」だが、女子会で話し合われる話題といえば、やはり“オンナのホンネ”が赤裸々に出るものが多い。
美容法やダイエット、占いなど女性が好みそうな話題もさりながら、何といっても多いのが「セックス談義」である。
ラブホテルやカラオケが女子会会場として人気を集めているポイントの一つは、「個室」で周囲に話を聞かれずに済むという点だ。ハプニングバーなどの場所も“エロトーク”しやすい店が選ばれたと考えればわかりやすい。
「仲間内では、『男子の下ネタはファンタジー、女子の下ネタはドキュメンタリー』と言っていますが、フェラの際に歯はどのようにするのがいいだとか、かなり詳細に話し合います。
“セックスの気持ちよさを教えてあげる”といきがる男ほどモノは小さい、でも大きいからと自信過剰な男は早いし下手、などの傾向分析はお約束ですね。
以前、居酒屋で隣のおじさんに“あまり下品な話はしないで……”と注意されたことがあり、それ以来、『セックス=試合』『ひとりエッチ=ソロ活動』『童貞=ハリー・ポッター』といった隠語を使っていましたが、個室ならそういう気遣いが不要でいい」(30代女性会社員)
そもそもセックス談義が展開される女子会ブームに火を点けたとされるのがアメリカの人気ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』(通称・SATC)だ。2008年に映画版が公開された、30代独身女性4人組が下ネタ全開の会話で盛り上がる作品だが、女子会好きの間ではいまだに“SATC信仰”が強いらしい。
「女子大生時代から4人組の仲良しで、キャリーとかシャーロットとかそれぞれSATCの役柄のあだ名を付け合っています。男好きで性欲が強い子は映画の中で一番の下ネタ好きであるサマンサと呼ばれる(笑)。
今でもLINEのグループ名は『SATC』。自分たちだけかと思ったらアラフォーの人たちも同じ遊びをしてると聞いて、驚きました」(20代女性会社員)
※SAPIO2013年2月号