健康志向の高まりで、食事の内容に気を配る人も増えた。だが、さらに一歩進んだ健康な体やアンチエイジングを目指すなら、知っておくべきことがある。良かれと思って食べているものでも、実は組み合わせ次第で毒にもクスリにもなることがあるのだ。 ここでは、病気予防やダイエット効果のある「おススメの食べ合わせ」を紹介する。
【ひじき×黒ごま=円形脱毛症予防】
食べ合わせのプラスの効果は、枝毛や円形脱毛症にまで及ぶ。『体が元気になる症状別食べ合わせ88』(実業之日本社刊)の著者で健康フードコンサルタントの飯塚律子氏が解説する。
「ひじきは髪に大切なヨウ素やクロム、カルシウムが豊富で、黒ごまはビタミンEやB群が頭皮を健康にして、枝毛や抜け毛を予防してくれるのです」
【切り干し大根×赤ピーマン=口内炎予防】
口内炎など口の症状を改善するには皮膚粘膜を強化するビタミンB2などのB群とカロテンを十分に摂る必要がある。ところが、ストレスによって、こうした栄養素は消耗する。
このため、粘膜を強くするカロテンなどが多く含まれる赤ピーマンとストレスを和らげるカルシウムに富む切り干し大根を食べ合わせるのが効果的となる。
【うずらの卵×カリフラワー=肩こり解消】
肩や腰のこりに有効なのが、この組み合わせ。血行が悪くなり疲労物質がたまることで、筋肉が硬くなるというが、この食べ合わせがどう作用するのか。
「うずらの卵に含まれる、ビタミンB群が、血行を良くし疲労物質の代謝を高め、カリフラワーの豊富なビタミンCやパントテン酸が、筋肉の硬直を防いでくれるのです」(飯塚氏)
つらい肩こりや腰痛に悩まされている人は、血行改善や抗酸化作用をもつビタミンEが豊富なアボカドなども加えて、サラダにしてみるといいだろう。
※週刊ポスト2013年2月8日号