夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、証券会社勤務のご主人(45歳)。2歳年上の奥様(47歳)とは今もラブラブです。
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家事は完全にアシストしていますし、外出時は手を握り合っています。カラオケにも一緒に行きます。恋愛はドーパミンが分泌されて脳が若返りますし、カラオケも右脳を中心に脳全体を使うため、老化防止にも効果的なんだそうです。実際、「ご夫婦共にお若いですね」と、よくいわれます。
これは結婚以来の習慣なんですが、寝る前は女房の肩と手足を30分近く、揉んであげます。そしてベッドでは左手で腕枕。小さな寝息をたてる女房の横顔を見るのが至福の時で、僕も深い眠りにつけました。
ところが最近は、腕が大木の下敷きになるとか、石膏で固められて引き抜けない夢を見るんです。昔は女房の首も細かったし、左腕との間には十分な隙間もありました。朝まで腕枕でも痛くなることはなかったし、寝返りを打ちたければスンナリと抜けました。
それが今は、首は重しのようで隙間もなく、抜けない! 朝はトイレで左腕のマッサージです。「もう、腕枕は勘弁!」といいたいけど、いえない!
※週刊ポスト2013年2月8日号