身長165cm、体重50㎏を10年以上変わらず自然にキープしているという著者の本業はヨガ療法士。美しい姿勢にスリムな体形。何よりも驚きなのは、63才という長田一美さんの年齢だ。
“40代に見える63才”として話題の長田さんが、美しい姿勢を作る「筋肉育て」のメソッドを著書『実年齢を信じてもらえないほどきれいな人のねこ背を治す5つのポーズ』(小学館刊・1365円)の中で写真やイラストを使ってわかりやすく紹介。そこで今回、話題の長田さんに話を伺った。
ずばり、アンチエイジングの秘訣を尋ねると、
「“アンチエイジング”じゃないの。抵抗してどうするのっていう感じよ(笑い)。健康のためにやっているだけ。美容を意識してやったことは一度もないのよ」とあっけらかんと笑う。
ヨガを始めたのは38才のとき。もともと虚弱体質で、低血圧、貧血、不整脈、少ない白血球に悩まされ、健康診断では毎年、“要精密検査”の常連。そんな不調も、ヨガを始めてから全てなくなったという。今や国際ヨガ協会の師範代になり、生徒には70、80代の人もいるが、みんな背筋がピンと伸びて、その立ち姿はとても美しいという。
「筋肉は、子育てと同じでビシバシ鍛えなくていいの。優しく育てるのよ。80、90才まで使えるように、“筋肉さん”を毎日、優しく伸ばすのが育てるということ。筋肉は鍛えるものでなく育てるもの」
著者が勧めるねこ背を治すポーズは、気軽にできて簡単なものばかり。
「電車を待ちながらでも、家でも空いた時間でやればいいの。ただ、漫然とやっては筋肉さんに失礼。ちゃんと伸びを感じることが、筋肉さんを育てるんです。腰痛も治るし、整体やマッサージいらずになるのよ。ねこ背を治せば、内臓の働きもよくなって病気にもかからなくなるし、見た目も若返る。身長が伸びたっていう人もいるけど、圧迫されていただけで、それが本来の姿なの。だから体は自分で治しましょう!」
特に効くのは、腕を付け根から回す『肩甲骨ダンス』。腕を少し上げて伸ばし、腕全体を付け根からゆっくり回しながら、耳の横まで上げていき、おろしていくというもの。これだけで、ねこ背も、四十肩・五十肩も治り、背中の贅肉もすっきりするという。実際、後ろから声をかけられてナンパされた“背中美人”の70代の生徒さんもいるとか! 姿勢だけでなく、『肩甲骨ダンス』で乳腺のしこりが消えたという人も。
※女性セブン2013年2月7日号