順風満帆に見える超人気女子アナにも、“それなり”の苦労があったようだ。昨年7月にフジテレビを退社してフリーになった中野美奈子アナ(33)が、最近発売された書籍や雑誌のインタビューのなかで、辛かった若手アナウンサー時代のことを語っている。
〈『めざましテレビ』の情報キャスターに選んでいただいて、はたから見たらすごくラッキーなことですけど、そこからが地獄の日々でした〉(ファッション誌『ヌメロ・トウキョウ』3月号)
〈毎日のようにプロデューサーから呼び出され怒鳴られ、ついには報道の人からニュース読みを外されてしまった〉〈“誰か助けて”当時はこの苦しみを誰にも言えずにいた〉(『ミナモトノミナモト。』幻冬舎刊より)
テレビの人気者も舞台裏では上司やスタッフから相当に追い詰められていた。ファンにとっては衝撃的な告白に違いない。しかし、当時を知る情報番組のスタッフに聞くと、内実はだいぶ異なるようだ。
「あれぐらいのことを地獄というなんて、やっぱり彼女はお嬢様なんですね(笑い)。ミス慶応で入社前から大人気、実力がつく前から看板アナのように扱われていたので、周囲はみんな遠慮しながら指導していたんです。
極端に漢字に弱かったので手間をかけて台本にルビを振ったが、それでも読み間違える。そんなことをしていたら反省会で怒られるのが普通なのに、中野さんはすぐにムッとするので誰も注意できなかった。そもそも、フジの情報番組では女子アナはスタッフから親しみを込めて愛称や下の名前で呼ばれることが多いんですが、彼女の場合は同期以外がみんな“さん付け”で呼んでいた。それほど気を遣っていたんです」
※週刊ポスト2013年2月15・22日号