心臓バイパス手術から約1年が経った1月27日、天皇陛下は東京大学医学部付属病院で検査をお受けになった。術後の経過は万全とはいえ、手術前よりも忙しく公務を果たされている陛下に、ご心配も伴う。
宮内庁のHPによると、この1月に陛下が果たされたご公務は(1月24日現在)、新年祝賀の儀、新年一般参賀、歌会始の儀や認証官任命式、ご進講など、なんと47件を数える。
「陛下は常に国民に笑顔をお見せになっていますが、実際はオーバーワークの厳しいスケジュールで、お体は悲鳴をあげていらっしゃるはずです。それでも“国民のために”と公務の負担軽減などは望まれず、まさに命を懸けて、その責務を全うなさっています。本当に頭が下がる思いでいっぱいです」(宮内庁関係者)
そんななか、気になる出来事があった。それは、1月18日に行われた東宮大夫の定例会見でのことである。前出の宮内庁関係者が眉をひそめて言う。
「あるベテラン記者が語気を強めて“最近の(皇太子)殿下は、あまりにも公務が少なすぎるのでは?”、さらに“働き盛りの年齢で、どうしてこんなにも公務が少ないのか?”と投げかけたそうです。この指摘に対し、小町恭士東宮大夫は、“殿下は1月23日に行われる学習院女子大学での講義の準備で忙しい”などと必死に弁明していたといいます」
実際、皇太子さまの1月の公務(1月24日現在)は、昭和天皇祭皇霊殿の儀、講書始の儀、歌会始の儀、勤労奉仕団へのご会釈など、わずかに14件で、日数にしても10日だ。陛下と比べると、3分の1にも満たないことになる。
「陛下が、ご体調が万全とはいえない状況のなかで、あれだけお務めになっているわけですから、お元気な皇太子さまの公務が少ないことに疑問を感じたり、不満が出るのも当然かもしれません。それに、“将来の天皇”となるお立ち場として、“あまりにも心もとない”という心配の声も上がっているようです」(前出・宮内庁関係者)
ちなみに秋篠宮さまは13日間で21件を数え、2月3日からはカンボジアを訪問される予定だ。昨年10月に亡くなったカンボジアの和平に尽力し、国民から “独立の父”と呼ばれたノロドム・シアヌーク前国王の国葬に参列されるためで、2泊3日の強行日程で臨まれる。この秋篠宮さまのご訪問をめぐっても、疑問の声が上がっているという。
「亡くなったのは国王なので、陛下が参列なさってもおかしくないのですが、やはり陛下はご高齢ということもあり、秋篠宮さまが赴かれることになりました。しかし、陛下がご無理とすれば、本来ならば皇太子さまが行かれるべきなのですが…」(皇室関係者)
しかも、前述した1月23日の学習院女子大学での講義はカンボジアがテーマ(『アンコールワットと日本のつながり』)だったことから、“なおさら皇太子さまが…”という声がトーンを高くしているようだ。
※女性セブン2013年2月14日号