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南雲吉則医師「インフル予防には野菜・果物を皮ごと食べる」

 今年も大流行しているインフルエンザ。国立感染症研究所によると、今年の第3週(1月14日~20日)に全国の医療機関で受診した患者数は前週の2倍近くの約140万人。去年を上回るペースとなっている。そこで、『ナグモクリニック』総院長の南雲吉則医師に、インフルエンザの効果的な予防法を聞いた。

 * * *
 インフルエンザが流行る季節になると、ワクチンの予防接種をする人も多いよね。あれは、毒性をなくしたウイルスを体に打つことによって、ウイルスに対する免疫力の“抗体”を作る治療法だね。

 ただ、新型はどんなタイプなのか予測できないから、もちろんワクチンはない。C型はあまり怖くないからワクチンの必要がない。つまりインフルエンザワクチンは、そのシーズンに流行が予測される、何種類かのA型とB型を混ぜたものなんだ。

 日常生活でできる3つの予防法についてお話ししよう。とにかく、ウイルスが体に侵入しないようにすることが大切。

 まず1つめは、うがい。市販のうがい薬は、菌の侵入・繁殖を防ぐ喉の粘膜の常在菌を殺してしまうから、水やお茶でうがいするのがおすすめだよ。お茶のポリフェノールには抗菌効果があるからね。

 2つめは、果物や野菜を皮ごと食べること。昔からりんごやみかんの皮は医者いらずといって、抗菌効果や創傷治癒(傷を治す)効果があるんだよ。

 ごぼう茶も、ごぼうの皮ごと摂れるからおすすめ。ごぼうのサポニンとポリフェノールが、強力な抗菌作用を発揮してくれるよ。

 3つめは手洗い。ウイルスは口から入ることが多いから、手は石けんで、こまめに洗うようにしようね。そして手拭きは何度も使ったタオルやハンカチよりも、清潔な使い捨ての紙タオルがいいね。

 インフルエンザは咳によって飛び散って感染する病気。人にうつさないように、咳をするときはマスクか洋服の袖で口を隠すのが、エチケットだね!

※女性セブン2013年2月14日号

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