サービス開始からわずか1年7か月で1億人超が利用するようになった無料通話&メールアプリ「LINE」。友達のアカウントだけではなく、有名人や企業の「公式アカウント」を登録することもできる。
「公式アカウント」とは、企業や有名人によるLINE限定の情報を配信するサービスのこと。1月23日現在、芸能人や文化人50人、企業27社、テレビ15番組、LINEオリジナルなどあわせて109の公式アカウントが展開されている。
一体どんなメリットがあるのか。
「例えば、芸能人のアカウントを登録すると、楽屋裏話や撮影秘話、その写真などを見ることができたりして身近に感じることができます」(運営するNHN Japanウェブサービス本部の金子智美さん)
情報を受けるばかりではない。石原さとみ(26才)は自身の公式アカウントで、出演したドラマの最終回予想と終了後の感想について、アカウント登録しているファンにたずね、メッセージを募ったことがある。自分が送ったメッセージが本人に届く可能性もあるのだ。
芸能人の中で人気NO.1は、LINE公式アカウントを最初に開設したベッキー(28才)で、登録者数は間もなく200万人に。中川翔子(27才)やきゃりーぱみゅぱみゅ(20才)、GACKT(39才)などのアカウントも幅広い支持を集めている。
一方、企業の公式アカウントは、新商品の情報のほか、オリジナルの無料スタンプやクーポンが配信されることが魅力。
金子さんは次のように言う。
「マツモトキヨシさんのように、全品10%割引といったクーポンを配信する企業もあります。ローソンさんはお腹のすくお昼前に、パスタやスイーツの割引クーポンなどを配信されることが多く、タイミングの良さでついつい足を運んでしまいますよね」
また、公式アカウントは有名人や企業ばかりではない。
2012年10月には、行政機関として初の公式アカウントとなる『首相官邸』が登場。生活に関連する重要な政策の情報をいち早く伝えたり、災害時の緊急連絡を発信していくという。
さらにユニークな公式アカウントとしては、メッセージの内容を英語・中国語・韓国語などに自動翻訳してくれる『LINE通訳』もある。
※女性セブン2013年2月14日号