【書籍紹介】『三匹のかいじゅう』椎名誠/集英社/1260円
〈わたしにとっての三匹のかいじゅうたちは、帰国四年目の春を迎えて、それぞれに成長したようだ〉。かいじゅうとは著者の長男・岳(がく)の子、つまり著者の孫。長く住んだアメリカから岳一家が帰国してからの、孫たちと“じいじい”の忙しくも愉快な日々が続く。
なんでも自動の最新式のトイレを怖がった長男、お買いもの好きの長女、机から落ちて腕を骨折した次男、そして震災の影響が──。『岳物語』から30年を経て続くシーナ家の物語。
※週刊ポスト2013年2月15・22日号