世の中には「どこで利益を上げているのか」と疑問に思うビジネスも多い。そんな不況に強い業種の“儲けのカラクリ”を探ってみると、思わず膝を打つような利益を出す仕組みがあることが判明した。
スポーツクラブの場合、会費があらかじめ決まっているため、とにかく会員数を増やすことが一番重要だ。
「延べ床面積×3~3.5人の会員というのが一般的な損益分岐点になります」(都内スポーツジム社員)
レンタルロッカーやマッサージ、エステ、パーソナルトレーニングなども収入になるが、意外にも大きいのが幽霊会員の存在である。
「あまり来ないけど会費だけは払っているという幽霊会員は、どの施設にも大体2~3割います。退会したり他のクラブに移らないように、毎週メールを送ったり会誌を送るなどきちんとケアすることが大切なんです」(前出・社員)
今は退会率の少ない高齢者の会員獲得がビジネスの鍵になっているという。
※週刊ポスト2013年2月15・22日号