通常の物件とは違い、借り手の趣味やライフスタイルに合わせた“+α”がある賃貸物件が増えている。
“ペット可”ではなく、犬を飼っていることが入居条件なのは、東京・三鷹市の『K9 Style one』。オーナー会社である山文の広報担当者は犬と心地よく暮らせる住宅を作りたかったそう。
「堂々と犬を飼ってもらえるよう、あえて一緒に暮らすことを条件にしました。犬が家の中でも走り回れるよう、床はすべりにくい資材を使用。壁は消臭、防音対応で犬がほえても外には聞こえにくい構造になっています」(広報担当者)
またマンション下には動物病院やサロンも付いており、緊急時にも安心。
60平方メートル超のメゾネット住宅もある。入口には犬の足洗い場、4階にはドッグランも設置されている。
東京・墨田区の『タワースクエア東向島』は、殺処分になる猫を行政から引き取り、里親を探す活動をしている東京キャットガーディアンが2010年から運営している『猫付きマンション』。
猫付きといっても部屋にあらかじめ猫がいるわけではなく、契約者は同団体の審査を受けた後、同団体が保護している1才以上の成猫たちの中から一緒に暮らす猫を自由に選ぶことができる。
「契約者は猫を預かるという立場ですから、所有権は東京キャットガーディアン側にあります。契約期間中のえさ代や医療費は契約者持ちですが、それ以外の猫を飼うにあたっての費用はかかりません」(東京キャットガーディアン代表・山本葉子さん)
“生涯の伴侶”にしたいなら譲渡も可能だが、もしも転勤や病気などでマンションをやむを得ず出ていく場合は同団体に猫を返すことになる。
「その点では高齢者や単身赴任のかたでも安心して猫を飼えます」(山本さん)
※女性セブン2013年2月21日号