夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、ご主人(39歳)が通信メーカー勤務の奥様(40歳)。ご主人は通販で失敗続きのようです。
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「僕からのプレゼント」と、通販で買った物をくれるんですけど、「ベランダを彩る」という園芸セットは2年経ったのに未だに芽が出てきません。ハンディクリーナーは充電時間が3時間かかるのに、連続使用時間はたったの15分。商品選びのセンスには逆の意味で感心してしまいます。
自分用に買った物でも、望遠鏡なんか全然遠くが見えないんです。主人ですか? 壁に貼ってあるカレンダーを望遠鏡で見て「曜日がハッキリ大きく見える!」と、1人でハシャいでいるのが何だか気の毒で。
目覚まし機能付きの腕時計も大失敗。やたら大きくて重いんです。音も小さく、左手は布団の中なので聞こえなくて全然起きられません。主人の買った物で唯一、私が重宝してるのは、ぶら下がり健康器。ところが、主人が一緒にぶら下がり、パイプが折れてボキッ!
「思い出した! アントニオ猪木が新婚の時、便器に座ってたら、奥さんの倍賞美津子さんがふざけてその上に乗ってきて、便器がバリッと壊れたんだってさ」って、そんなエピソードはいいから、ぶら下がり健康器を元通りにして!
※週刊ポスト2013年2月15・22日号