歴史・領土問題などで対立する日本と韓国だが、民間交流は相変わらず活発だ。今回、日本に滞在する韓国人女性4人による座談会を開催。日本人男性に抱く印象を赤裸々に語ってもらった。
「日本人は韓国人と違って、付き合ったらちゃんと互いのプライベートを守ってくれるでしょ。あなたはあなた、私は私って。女性を尊重してくれるから、韓国の男みたいにキツイ束縛がないのがいい」
そう語るのは、来日9年で複数の日本人男性と恋愛経験があるデザイナーのウジンさん(仮名、27歳)。女優の菅野美穂似でハキハキしゃべる、ムードメーカー的存在だ。
他の参加者は、来日2年にして日本語堪能、将来は日本人との結婚を夢見るアパレル販売員のチュニャンさん(仮名、24歳)、女優の小雪に似た美貌と抜群のスタイルを武器に日韓の男たちを虜にしてきたミンジョンさん(仮名、31歳。来日1年半)、小柄で新垣結衣のような雰囲気の留学生・テヒさん(仮名、22歳)。
テヒさんは滞在6か月で、まだ日本人との恋愛経験はないという。ウジンさんの発言を受け、それぞれが経験した日韓の恋愛スタイルの違いから座談会が始まった。
チュニャン:韓国は儒教の国だから、女は男のために尽くさなきゃいけないっていう風潮があるよね。
ウジン:あと、今何をしているかいちいち報告しなきゃいけないのが面倒。
テヒ:韓国ではスマホアプリの『カカオトーク』とか『LINE』を使って、「何してんの?」「今起きたよ」「今から寝るよ」とか、一日のスケジュールを言わなきゃいけない。
チュニャン:今付き合ってる日本人の彼氏なら、「今日はジムに行くから会えない」って言ったら、すぐに「いいよ」ってなる。でも韓国人だったら、「それ、俺よりも大事?」って言われるのがオチ。
ウジン:全体的に、日本人には他人に対して一歩引いたところがあると思う。韓国人なら職場の上司や同僚でも日常的にスキンシップしてくるけど、日本人にはない。
チュニャン:セクハラになるのを怖れているからかもしれないけど、仕事のパートナーとしては、そのくらいが心地いいよね。私はその距離感が「あ、気を遣ってくれてるな」って思う。
韓国人は初めて会った人にもすぐ電話番号を聞いてくるけど、日本人はメールアドレスまで。やり取りを何回かした上で打ち解けた友人になると、ぐっと親近感が増すんだよね。で、友人になってからもお互いのプライベートは尊重して、なるべく一線を越えないようにする。
※SAPIO2013年3月号