フジテレビの高橋真麻アナが3月いっぱいで同局を退社することを発表したが、振り返ってみればここ数年、高島彩、中野美奈子、西尾由佳理、平井理央、青木裕子など、各局で人気女子アナウンサーが次から次へと退社している。テレビ局からすれば、痛すぎる人材流出なのではないかと思いきや、幹部クラスは胸をなで下ろしているという。テレビ局関係者が語る。
「人気アナになると、注目される分、スキャンダルが出たり、問題が起こったりしがち。すると、局全体に迷惑がかかる。要するに、スポンサーが離れていってしまうのです。そして、謝りに行くのは局の幹部。
たとえば、正月に事故を起こした千野志麻さんがフジテレビのアナウンサーのままだったら、フジの番組から降りるスポンサーもあったはずです。でも、フリーになっていたので、フジは余波を受けずに済んだ。
なかには、退社を勧められる人気女子アナもいるほどです。女子アナがフリーになった場合、1回目の仕事は出身局でやることがほとんど。普通に考えれば、辞めた会社で大手を振って仕事をするなんてことは、まずないでしょう。辞めるときには、ウラで『辞めても使うから』という約束を取り付けているわけです」
フリーになってから仕事を依頼すると、局は女子アナ時代の何倍ものギャラを払わなければならない。一見、損するように見えるが……。
「いちタレントのギャラなんて、たいしたことない。問題が起こったときの面倒さ、スポンサー離れを考えたら、安いものです。昨年、NHKの森本健成アナが強制猥褻で逮捕されたことで、NHK全体のイメージが損なわれました。これがフリーアナだったら、番組を終了させれば、話は終結する。人気女子アナの退社は、局側も望んでいる側面があるのです」