少子化が進み、2018年からは18歳人口が大幅減となることがわかっており、大学の学生獲得競争が熾烈を極めているが、大学受験予備校においてもその事情は同様のようだ。
参考書を数多く出版し、メディア露出も多い講師の授業は「超人気講座」として学生が殺到するため、各予備校を代表する名物「カリスマ講師」の引き抜き合戦も繰り広げられているという。
そんな予備校講師たちの一部の行状について苦言を呈するのは、昨年まで都内の大手予備校に通っていた大学生(20歳女性)だ。
「私が通っていた予備校の数学講師は、可愛い子と個人的に連絡をとって予備校帰りに車に乗せたり、家に呼んだりしていました。他の子も、同じ講師から誘われていたようです。
人気講師だから、友だちも喜んで誘いに応じていました。卒業後も、元生徒と付き合っていたそうですですが、過去に“問題”を起こしたこともあったようです。やっぱり人気講師だと、予備校側も流出を恐れて強く言いにくいのでしょうか……」
かつて別の予備校に通っていた大学生(23歳女性)も、人気講師に誘われた経験を持つひとりだ。
「『合格祝いにデートしよう』とメールしてきた日本史の有名講師がいました。それを予備校の友だちに相談したら、『そのメール私にも送られて来たよ!』と言われて、2人でドン引きでした……」
このように生徒のなかには問題視する向きも多いようだが、予備校側はどう考えているのか。4つの予備校で教えていた経験があるという元予備校講師のマツオ氏(38歳)は、講師と生徒の関係について、次のように語る。
「たしかに、予備校側には生徒との交際や連絡先の交換を禁止する規則はありますが、その目をかいくぐって生徒と付き合う講師は少なくないですね。ましてや『合格祝い』なら、もう生徒と講師の関係ではなくなるので、規則違反にもなりませんし。
ホントかどうかは別にして、『もともと高校生が好きで予備校講師になった』なんていう講師もいるくらいですからね。生徒にモテない講師が、モテモテの講師をやっかむ、なんて姿も講師室で見かけたこともあります(笑い)」