ライフ

チョコレート 犬が大量摂取すると嘔吐や下痢、緊急心不全も

 西川文二氏は、1957年生まれ。主宰するCan! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導している。その西川氏が、犬に与えてはいけない食べ物の“横綱”について解説する。

 * * *
 いつからですかね、バレンタインデーなんてのが、日本で騒がれるようになったのは。読者諸兄の中には、いっぱいもらう人もいるんでしょうね、チョコを。 ひがみってわけじゃありませんがね、私めの中では、なくてもいい日番付の、横綱に位置している。

 さて、本題。チョコと言えば、犬に与えてはいけない食べ物の横綱。ひがんでいるわけじゃないけど、悪い奴なんですな、アレ(もっとも犬にとってですけどね)。何がいけないかって言うと、テオブロミンという成分がいけない。

 テオブロミンってのは、利尿薬などにも使われている物質。末梢血管を拡張して血圧を下げる効果もあって、降圧薬としても用いられてる。さらには中枢神経を興奮させる作用もある。

 薬になるってモンは、そのほとんどが取りすぎれば毒にもなる。幸い人間の場合は、このテオブロミン、効率よく排除ができるんで取りすぎるってことはない。だけど、犬の場合は、なかなか排除できない。で、問題となる。

 大量に摂取すると犬は、嘔吐、下痢などの症状を呈す。さらに重症になると、急性心不全を引き起こすこともある。

 さて、飼い主として気になるのは、どのくらいの量を口にしちゃうと危ないかってことだけど、コレ、体重1キログラム当たり、100~200ミリグラム摂取すると中毒の危険があるそう。でも実はこの量、実際のチョコレートで換算すると、小型犬なら板チョコ1枚程度を、丸ごと口にする必要があるらしい。

 なんだ、そんなに心配することないじゃん、自分は結構チョコもらうから心配してたけど……ですか。あ~、そう、それはよござんしたね。もらったチョコが原因で、「浮気がバレンタイン」、なんてことにならないよう、ご用心をば。

※週刊ポスト2013年2月15・22日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン