現在、自民党総務会長として激務をこなしている野田聖子議員(52才)だが、その一方でプライベートでは新たな問題に直面していた。
野田氏は2011年1月、第三者による卵子提供によって長男・真輝くん(まさき・2才)を出産した。生まれる前から臍帯ヘルニアと心臓疾患という大病を患っていた真輝くんは生後すぐにNICU(新生児集中治療室)へ。いくつものチューブにつながれ、機械に囲まれる生活を余儀なくされた。
2年間で9回もの手術を繰り返し、何度も生死の境をさまよったが、ついに退院できるまで回復したのだ。しかし、手放しで喜べるわけではない。今度は、退院後の真輝くんには、在宅ケアが必要となってくる。
「入院中は看護師が24時間体制で診てくれましたが、今度は、野田さんたちが自分たちの手で処置や投薬をしなければなりません」(野田氏の知人)
さらに、老人性うつに悩む母・弘子さん(79才)の介護にも追われている野田氏。そんな現実を前に、昨年末、野田夫妻は3年前に買ったばかりのマンションを引き払い、新居へ引っ越した。
新居は、都心の閑静な住宅街にある2階建ての一軒家。専用のテラスや暖炉も備え付けられている洋風な造りで、家賃は100万円前後。約260平方メートルの4LDKで、一部屋一部屋が広いのが特徴だ。入居時に相談すれば、バリアフリーにリフォームできることになっていたという。
「真輝くん専用のベッドや椅子を用意するだけでなく、病院にある機械の一部を自宅に入れなければならないため、広いスペースが必要だったそうです。また、弘子さんの症状がさらに進行することや、もうすぐ80才にもなることを考えて段差などがないバリアフリーを充実させたそうです。
弘子さんは、真輝くんに会うときだけ、シャキッとして症状が出ないんです。4人で住むことで、お母さんの病気がよくなるかもしれないという思いもあったのでしょう」(前出・野田氏の知人)
家だけではない。さらに野田夫妻は、もうひとつ重大な決断をする。それが野田氏の夫であるAさん(45才)がオーナーを務める韓国料理店の閉店だ。
「野田さんが家族の心配をせずに、国のために思いっきり働けるようにと、Aさんが提案して、自分がふたりの面倒をみることにしたそうです。閉店を決めたときは、スタッフひとりひとりに“申し訳ない”と頭を下げてまわったと聞きました。
実は、この店はもともと大阪でやってたんです。3年前に野田さんが妊娠したのをきっかけに、Aさんが東京に移店させた。“妻のことを第一に考えている。だから、移店も閉店も惜しくない”って言っていて、本当に奥さん思いの旦那さんなんです」(前出・野田氏の知人)
※女性セブン2013年2月28日号