2月4日夜に、火事で東京・世田谷にある自宅を失った宍戸錠(79才)が、ラブホテルに寝泊まりしていたという──。
東京都内のある私鉄線駅前の住宅街。そこに小さな2階建てのホテルがある。入り口の料金表にはシングル6000円、ダブル1万円という宿泊料金のほか、“REST”つまり休憩料金もあり、一見ラブホテル? と間違えそうなたたずまいだ。
女性セブンが宍戸と会ったのは、火事から5日後の9日のこと。そのホテルから出てきた宍戸からは、においを隠すためなのか、オーデコロンの香りが強く漂う。手には紺色の使い古した紙袋がひとつ。中には缶ビールが2本と近所の人に火事見舞いでもらったという下着類が入っており、それが彼の所持品の全てだった。
火災当日に着ていた黒のスーツとストール、白のワイシャツという1コーディネートしかなくなってしまったという宍戸は、その日からずっと同じ服を着たままだという。
「火事の日に泊まったのは近所のラブホテルだよ。ひとりだよ。昔行ったことがあってね。(妻でなく)他の女とね(笑い)」
と笑い飛ばした宍戸は、今もホテルを転々としているという。
2010年4月に妻でエッセイストの游子さん(享年77)をがんで亡くして以来、火事にあった自宅でひとり、やもめ暮らしをしていた彼には元女優で現マネジャーの長女(49才)、俳優の長男・宍戸開(46才)、次男の3人の子供がいるのだが、なぜか彼らに頼らず、ホテル暮らしを続けている。その件について宍戸に尋ねると、
「みんな結婚してるし、子供もいるし…。寝るところがない。そもそも子供たちの家に世話になるなんて気は毛頭ないから。ホテル暮らしのほうが気が楽だよ」
と、妙に歯切れの悪い答え…。実はこれには、こんな事情があるという。話してくれたのは、宍戸を知る芸能関係者だ。
「錠さんは親子仲があまりよくないんですよ。外では豪快なタイプで自由に生きてきた人だけど、家では無口で頑固。子供たちの話を聞いたり相談されたりする父親ではなかったようです。
それでも奥さんがいた時は、お子さんたちも実家に遊びに来るし仲よくやっていたみたいですけど、亡くなった後はね…。長女と次男は錠さんの仕事をサポートしたりもしてますが、開さんとは深い溝があるみたいですよ」(芸能関係者)
※女性セブン2013年2月28日号