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映画『レ・ミゼラブル』格差社会や震災経験した日本人が共感

 上映後に拍手が起こる話題のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』。2月7日付で動員数が355万人を突破。興行収入も約43億円に上り、ミュージカル映画興行収入歴代最高となった話題の映画だ。号泣する人、拍手をする人などが続出中のこの映画の見どころとは?

 4回見たという元AKB48前田敦子は、「本当に素敵でした。私こんなに涙もろかったっけってくらい涙が止まらなかった。歌って本当に胸に響く」「サントラに感激。映画観てる気分になれますね。『夢やぶれて』本当に素敵な歌です」などとツイート。他にAKB48大島優子や高良健吾はブログで、福山雅治は自身のラジオ番組で映画を絶賛している。

 小学生のころ、『ああ無情』という題名で物語を読んだという人が多いかもしれないが、1862年にヴィクトル・ユゴーが発表したこの小説を元に作られた名作ミュージカルを映画化したのが本作だ。

 妹の子供のためにパンを盗み19年服役したジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、仮釈放後、再び盗みを働くが、寛大な司教の救いで改心。市長になった彼は、ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)から娘・コゼットの未来を託される。その後、ジャベール警部(ラッセル・クロウ)の追跡を逃れ、パリへ…というストーリー。こうした展開に、感情移入しやすいという声が多数。

 昨年12月21日の初日以来、ロングランヒットを続けているこの作品。映画館では公開1週目からリピーターが続出。芸能人もブログなどで絶賛し、見た人たちが熱く語る口コミ人気で、劇場に足を運ぶ人も多く、涙の連鎖を生んでいる。

 さらに第70回ゴールデン・グローブ賞3部門を受賞し、第85回アカデミー賞(2月24日発表)に8部門ノミネートされたことも動員に拍車をかけている。

「これだけの感情を歌に込められる役者はすごい。アン・ハサウェイが坊主になったところから涙腺が緩み、そこからは涙々…」(54才・主婦)、「ジャン・バルジャンが改心する場面から最後まで号泣。あのラストは素晴らしい」(36才・派遣社員)など、絶賛の声も多い。

 映画宣伝担当のマンハッタンピープル・原田知世さんは人気の理由をこう語る。

「試写会などで記者のかたがたから、格差社会や東日本大震災を経験した今の日本人が見て、共感できる部分が多いことがよく挙げられていました。悲惨な現実と闘いながら懸命に生きる登場人物の誰かに自分を重ねて、涙する人も多いようです」

※女性セブン2013年2月28日号

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