また今年も確定申告シーズンが始まった。毎年、時勢に合わせた変更がある確定申告だが、今年はどこが変更点? 21年にわたり『自分ですらすらできる 確定申告の書き方』(中経出版)を執筆している公認会計士・税理士の渡辺義則さんに聞くと、
「今年は住宅ローン控除の最高額の引き下げや新規契約の保険について生命保険料控除の最高額が上がるなど、細かな変更にとどまっています」
とのこと。しかし、特にR40以上の夫婦の家庭は人生の変化に応じて確定申告をしたほうがいいケースも増えると、税理士の菊池美菜さんはアドバイスする。
「例えば、離れて暮らす両親に仕送りしている場合、両親の介護費用を家族の医療費に足すことが可能です。1年間の医療費が10万円を超せば、超えた医療費の一部が所得控除の対象になります。また、ローンでマイホームの購入やリフォームをしたり、バリアフリーや耐震仕様に改修した場合は、住宅ローン控除の対象になります。
これらは会社の年末調整には反映されないため、自分で確定申告をして払いすぎている税金を取り戻す必要があるのです(マイホーム購入の場合は、原則、入居した年の翌年のみ自分で申告が必要)」
思い当たる人は申告して払いすぎた税金を取り戻して!
※女性セブン2013年2月28日号