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離婚はしたくないけれど一緒にいたくないと家庭内別居増加

 昨年1年間に離婚した夫婦の数は23万7000組(速報値)。この数字は2011年よりわずかではあるが増えており、結婚した夫婦のおよそ3組に1組が離婚するという状態が続いている。

 多くの夫婦が一度は考えたことがあるという離婚。しかしいざとなると世間体も気になるし、子供がいれば教育費や養育費だって山ほどかかる。まして専業主婦ならば、まず仕事を見つけないとならない。

 そこで思うのは、離婚はしたくない、でも夫とは一緒にいたくない、ということ。そこまで行かずとも、すきま風吹く夫婦関係にあって、せめてストレスなく穏便な生活を送ることができたら、どんなにいいだろう…と願う人は多いのでは。

 実は今、別居や即離婚ではなく、新しい夫婦の形として家庭内別居がクローズアップされているという。夫婦問題研究家の岡野あつこさんはこう語る。

「うちにくる離婚相談件数は毎月100件以上にのぼりますが、そのうち家庭内別居を選ぶ人が2割程度。日常のなかで積もり積もった不満が爆発して、“もう顔も見たくない”となったときに、以前なら別居や即離婚を選んでいた人が、家庭内別居で踏みとどまるケースが増えています。

 多くは経済的な理由や、子供のことがあって離婚できず、しかたなく家庭内別居を始めるわけですが、うまくやっているかたは、夫と話し合ってルールを決めて、ストレスなく平和な生活を送っていらっしゃいます。なかには、距離をとった結果、お互いを気遣うようになり、夫婦仲がよくなるかたまでいらっしゃいますよ」

※女性セブン2013年2月28日号

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