年が明けてから、ほとんど休みなく公務を続けられていた天皇皇后両陛下は、2月7日から10日まで葉山御用邸(神奈川県)で、久しぶりのご静養をされた。8日には、秋篠宮ご夫妻、佳子さま、悠仁さまも合流され、両陛下は久しぶりにお孫さまたちとの時間も楽しまれた。
悠仁さまは、4月からお茶の水女子大学附属小学校へ入学される。皇族が学習院初等科以外の小学校に進学されるのは戦後初のこととなる。
小学校入学後の教育費は、皇位継承権のある皇族男子に関しては公的費用の宮廷費があてられる。これは“帝王学のスタート”を意味するわけだが、今回のご静養のように、悠仁さまが陛下と触れ合われることは帝王学を学ぶ上でとても重要だと皇室ジャーナリスト・山下晋司氏は話す。
「東宮家、すなわち皇太子のお子さまであれば、身近に“天皇”という存在を感じられる機会を持てますが、悠仁親王殿下は宮家のお子さまですから、その機会は少ない。ですから、“天皇”という存在に触れられる機会を持たれることは、今後も積極的に続けられるべき大切なことだと思います」
“男系男子”による皇位継承を主張する安倍晋三首相(58才)が政権を握る限り、女性天皇論議が再燃することは考えづらい。
そうなれば現行の皇室典範の規定通り、悠仁さまが将来、天皇になられることになる。そこで浮上するのが、秋篠宮家に対する人員、金銭的な問題だ。
「宮内庁は、悠仁親王殿下のご成長に伴い秋篠宮家へのバックアップを強化する時期に来ていると思います。皇太子殿下の次の継承者、その次の継承者は秋篠宮家にいるわけで、そうしなければ悠仁さまはきちんとした帝王学を学ぶことができないのではないでしょうか」(前出・山下氏)
※女性セブン2013年2月28日号