北朝鮮の核ミサイル攻撃で米ニューヨークなどの都市が炎上――。こうしたビデオを北朝鮮当局が作成し動画投稿サイトの「ユーチューブ」で公開したことが話題を呼んでいる。北朝鮮は12日に3回目の核実験も行なっており、アメリカへの対抗心を剥き出しにしている。米紙「ワシントン・ポスト」もこれについて「ニューヨークが破壊されているクレージービデオ」と報道した。
この動画は北朝鮮の祖国平和統一委員会のウェブサイト「我が民族同士」が2月2日付でユーチューブに投稿したもの。
内容は、北朝鮮の写真家が、大型ミサイル「銀河9号」で打ち上げられた宇宙船で、宇宙を旅するというもの。ほぼ全編をコンピューターグラフィックスで作成し、3分36秒の長さに収めている。
動画では南北朝鮮が統一され、北朝鮮の民衆が喜んでいる場面や、ミサイルによって爆撃、破壊されている米国の都市のビル群が映し出される。字幕では「悪の巣窟が、自ら放った炎で燃えている」と説明されている。
さらに、最後の場面で、この写真家の発言として「私の夢が現実になるのは間違いない。帝国主義者の悪だくみは完全にたたきつぶされ、白頭山をいただくわが国は統一されて大変に繁栄することなる。彼ら(帝国主義者)は我が民族が最後に勝利することを阻止できないのだ」との字幕が入っている。
ユーチューブの書き込みによると、ニューヨークの爆撃シーンは戦争をテーマにしたシューティングゲーム「コールオブデューティ モダンウォーフェア3」の映像を利用していることが判明している。