海の向こうから届いた、純白の衣装が新たな物議を呼びそうだ。 フィギュアスケート四大陸選手権で今季最高得点の合計200点超えで優勝した浅田真央(22)は、見事に決まったトリプルアクセルだけでなく、その「衣装」に注目が集まった。胸元、両手、フリルなど、全身に何枚もの白い羽根をあしらった真っ白な衣装だ。
「本物の羽根を使った衣装は、バンクーバー五輪で浅田のコーチを務めたタラソワ氏から贈られたもの。胸元が広く開いたデザインで、女性らしさを強調できると選んだようです」(テレビ局関係者)
しかし、羽根が1本でも落ちれば減点となる。直前の練習では羽根が1本落ちたが、浅田は「もう落ちないと思う」と強気な姿勢で、1本ずつ羽根を手縫いで縫い付け、本番に挑んだ。
その衣装の背景には、タラソワコーチの“対抗心”が隠されていたのではないかと指摘するのは、スポーツ紙の担当記者だ。
「浅田が復活できたのは、ライバルの安藤美姫が消えたことにもあるともいわれている。タラソワコーチは、もともと安藤のコーチをしていたモロゾフ氏の師匠で、コーチとしては互いに意識しています。
そのモロゾフ氏が一昨年まで安藤に振り付けていたのが、『ブラック・スワン』で、黒一色で体のラインがはっきり出たセクシーな衣装が話題を呼びました。今回、タラソワ氏が『白鳥の湖』で羽根付きのかわいい衣装を選んだ背景には、モロゾフ氏への対抗意識や、自分の存在感を主張したい思いもあったのではないかと噂されています」
※週刊ポスト2013年3月1日号