2月中旬の夜、水谷豊(60才)は東京・渋谷区にある小劇場「笹塚ファクトリー」を訪れた。その日は戦後最大の謎といわれる帝銀事件を題材とした舞台『舞姫』が上演されていた。実は、この舞台には水谷の長女・趣里(しゅり・22才)が“舞姫”役で出演しており、水谷は『相棒 season11』(テレビ朝日系)の収録に追われる多忙なスケジュールを縫って、駆けつけたのだ。
しかし、娘の晴れ舞台にもかかわらず、水谷の胸中は複雑だったに違いない。なぜなら、この『舞姫』には“趣里の恋人”である田島優成(25才)も出演していたからだ。
田島と趣里の熱愛が報じられたのは、昨年6月のこと。ふたりは、田島が演出と主演を務めた昨年5月の舞台『黄色い叫び』での共演をきっかけに交際をスタート。趣里の母・伊藤蘭(58才)と田島も共演経験があり、ふたりの交際を伊藤は温かく見守っていたという。
「蘭さんは、趣里ちゃんと田島くんが共演した舞台も見に行ってますし、3人で食事もしてるんですけど、水谷さんは交際を認めたくないのか、熱愛報道以降、趣里ちゃんの話題を避けるようになりましたね。たまに話にあがると“彼には会いたくない”なんて愚痴ってますよ。“最近、娘に会ってないんだよね……”とも話していましたね」(水谷の知人)
父親として娘の恋人の存在が気になるのは当然だが、聞くに聞けない思い…。しかも、お互い多忙でなかなか会うことも叶わず、恋の進展具合も妻からこっそり聞くだけ。そんな苦い思いを抱えながら、初めてふたりの舞台に足を運んだ水谷だった。
もともとバレリーナを夢見ていた趣里だが、ケガで断念。その後、女優の道を選び、そんな中で田島と出会い恋に落ちた。田島は自分の舞台に趣里をキャスティングするなど、公私共に趣里をサポートしていた。そして現在、ふたりは同棲をスタートさせた。
「水谷さんは終演後に楽屋に行ったそうです。趣里ちゃんや共演者やスタッフには、“お疲れさま”とか声をかけたり、舞台の感想を話したりと盛り上がっていたみたいなんですけど、田島くんには“やぁ…”ぐらいで。かなり気まずそうにしていて…、田島くんも緊張しっぱなしだったようです」(舞台関係者)
実は、水谷と田島はこれが初対面だったという。
「水谷さんの本音としては、後先考えず恋愛に猛進するふたりの交際を認めたくはないんです。でも、ケガでバレリーナという夢が絶たれた趣里ちゃんに“女優”という新たな夢を与えて立ち直らせてくれたのが田島くんだった。それを知っているから、水谷さんも強硬に反対できず、泣く泣く認めざるを得ないのかなあ、という複雑な思いが現状のようです」(前出・水谷の知人)
※女性セブン2013年3月7日号