1月28日、オランダのベアトリックス女王(75才)は、「新しい世代に王位を譲りたい」と語り、4月30日に退位する意向を発表した。次期国王には女王の長男であるウィレム・アレクサンダー皇太子(45才)が即位する。
日本の皇室とオランダ王室の親交は深く、その即位式典には皇族も招待されることになる。そこで今計画されているのが、“皇太子ご夫妻のオランダ訪問”だという。もし実現すれば、雅子さまにとっては、2002年12月のニュージーランド・オーストラリアご訪問以来、実に11年ぶりの海外公式訪問となる。
雅子さまの長らく続く療養生活中、皇太子さまの外国訪問のたびに、雅子さまが同行されるか否かに関心が集まったが、これまで実現することはなかった。だが、今回は事情が異なるという。
雅子さまは療養に入られて10年目だが、この間に唯一海外で訪問されたのがオランダだ。2006年8月、雅子さまはベアトリックス女王の招待を受けて、皇太子さま、愛子さまとともに同国で極めて異例ともいえる約2週間の静養をされた。このときベアトリックス女王とともに皇太子ご一家と時間をともにされたのが、今回、国王に即位するウィレム皇太子一家だった。
「皇太子さまとウィレム皇太子さまは年齢が近い上に、国連『水と衛生に関する諮問委員会』で皇太子さまは名誉総裁、ウィレム皇太子は議長を務められています。長年にわたって、同じテーマに取り組む仲間でもありますので、おふたりは固い絆で結ばれています。
マキシマ皇太子妃(41才)は、結婚前は銀行員として世界中を飛び回り、雅子さまと同じような国際的なキャリアウーマンでした。またマキシマ妃は3女の母親でもあります。オランダを訪問された際には、ご自分と似た境遇のマキシマ妃に雅子さまは親近感を抱かれ、意気投合されました。公務はもとより、子育てや今後の教育についてなど熱心に話し込まれたそうです」(宮内庁関係者)
オランダでの静養は、病に苦しまれる雅子さまにとって、何ものにも代え難い日々だった。その証拠に、当時オランダで見せられた雅子さまのご様子は日本にいるときとは格段に違っていた。
「あのとき雅子さまが見せられた弾けんばかりの笑顔は、日本ではなかなか拝見できなかったものでしたので、印象に残っています。それだけオランダという環境が疲れ切った雅子さまを癒したということでしょう。だからこそ皇太子ご夫妻は、そのときの“返礼”も込めて、今回の式典への参列を強く希望されているようですね」(前出・宮内庁関係者)
※女性セブン2013年3月7日号