ライフ

独身55才女と48才男 「私たち合わないよね」で友人関係終了

 茨城出身、バツイチ独身の女性セブン名物記者・オバ記者。55才となった今、積極的に婚活を開始したオバ記者は人間関係について色々考えるところがあったようだ。以下は、そんなオバ記者の“婚活ノート”である。

 * * *
 26年間のひとり暮らしと決別して結婚する。そう決めたら、日を追うごとに世の中が違って見えてきた。7年前から観劇友達になったMくん(48才)とは、年に数回会って、年に1~2回、口ゲンカをふっかけられる仲。

 そのたび、ああ、この人もさびしいんだな。誰かにかまってほしいんだなとどこかで思っているから、口論はしても最後はまあまあ、なあなあ。なのに先日、とうとう、つまらないことで怒鳴り合いのケンカをしちまったのよ。

 若者がポテチで安ビールをあおるようなパブで、「なんでそうやって感情的にしかモノゴトを見られないんですか!」と、Mくんが黒ビール半分で怒鳴れば、生ビール2杯目の私も「ああ、なら言わせてもらうけどさ」と応酬。

 彼はよく道で警察に職質されると嘆いていたが、私には警官の気持ちがよくわかる。彼ほど危険で澄んだ目をしている男はめったにいまい。その目を、ますます研ぎ澄ませて、私に挑みかかってくる。それは決してキライな目ではないけど…いらない。男女の枠を超えた“男友達”を、今の私はいらないんだわ。

 そう思ったとたん、体中にみなぎっていたファイトがしゅう~っとしぼみ、ちょっとおかしくなった。ハタからは中年の夫婦ゲンカか、年下男との痴話ゲンカに見えるかもと思うと、ますますオカシイ。

「あのさ。私たちって合わないと思わない?」

 静かに言うと彼も「だと思いますよ」と、ややトーンを落として言う。

「合わないのにムリして会うことないよね。もうこれっきりにしない?」
「そうですね」

 それから地下鉄に乗り、事務的な話をして乗り換えの駅で「じゃ」と短い挨拶をして別れた。それから最寄り駅の居酒屋にも立ち寄らず、まっすぐ家に帰ってお風呂に入って寝た。人生初のさわやかな人との別れだった。

※女性セブン2013年3月7日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
裏アカ騒動、その代償は大きかった
《まじで早く辞めてくんねえかな》モー娘。北川莉央“裏アカ流出騒動” 同じ騒ぎ起こした先輩アイドルと同じ「ソロの道」歩むか
NEWSポストセブン
「地毛なのか?」尹錫悦・前大統領罷免で迎える韓国大統領選 与党の候補者たちが泥沼の舌戦 「シークレットブーツか」「眉毛をアートメークしている」と応酬
「地毛なのか?」尹錫悦・前大統領罷免で迎える韓国大統領選 与党の候補者たちが泥沼の舌戦 「シークレットブーツか」「眉毛をアートメークしている」と応酬
NEWSポストセブン
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手
【「地面師たち」からの獄中手記をスクープ入手】積水ハウス55億円詐欺事件・受刑者との往復書簡 “主犯格”は「騙された」と主張、食い違う当事者たちの言い分
週刊ポスト
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト
4月24日発売の『週刊文春』で、“二股交際疑惑”を報じられた女優・永野芽郁
【ギリギリセーフの可能性も】不倫報道・永野芽郁と田中圭のCMクライアント企業は横並びで「様子見」…NTTコミュニケーションズほか寄せられた「見解」
NEWSポストセブン
ミニから美脚が飛び出す深田恭子
《半同棲ライフの実態》深田恭子の新恋人“茶髪にピアスのテレビマン”が匂わせから一転、SNSを削除した理由「彼なりに覚悟を示した」
NEWSポストセブン
保育士の行仕由佳さん(35)とプロボクサーだった佐藤蓮真容疑者(21)の関係とはいったい──(本人SNSより)
《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者(21)の“意外な関係性”
NEWSポストセブン
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
「地毛なのか?」尹錫悦・前大統領罷免で迎える韓国大統領選 与党の候補者たちが泥沼の舌戦 「シークレットブーツか」「眉毛をアートメークしている」と応酬
「地毛なのか?」尹錫悦・前大統領罷免で迎える韓国大統領選 与党の候補者たちが泥沼の舌戦 「シークレットブーツか」「眉毛をアートメークしている」と応酬
NEWSポストセブン