カタコトの日本語で大ボケをかましたり、芸能界の大御所相手に物怖じしない発言を連発したり――。
そんな芸風でテレビ界を席巻中のハーフ美女タレントたち。これまでハーフ美女として抜群の人気を誇ってきたのが日英ハーフのベッキー(28)だ。
MCも務められる安定感と話術が高く評価されてきた。老若男女から愛され、硬軟交えて様々な番組に出演。司会を務めることもある。
バラエティ番組の構成作家はいう。
「司会者の横にたつ女性アシスタントにお金をかけることができなくなり、局アナを起用することが多くなった。ただし、並の局アナだとどうしても番組全体が安っぽいものに映ってしまう。
一方、ハーフ美女たちは見た目だけでも贅沢な感じを演出することができるんです。司会ができるだけの知性があり、機転も利いて目をひくルックス。そんなベッキーにオファーが集まるのは当然です」
だが、長らくハーフタレントの先頭を走ってきたベッキーも最近はややお疲れモード。関係者によれば、プライベートをもっと充実させたいと一時よりは仕事をセーブしているのだとか。
そこで“ポスト・ベッキー”探しがテレビ界の急務となった。
注目を浴びているのが日米ハーフのSHELLY(28)だ。愛らしいルックスとハスキーボイス、ローカル局の情報番組MCを長年務めてきた実績もある。
「出演前に専属メイクもつけず、局のメイク室にて自前で仕上げるなど気取ったところがない」とは彼女の出演番組の裏方スタッフ。SHELLYはよく、「今は男より仕事。彼氏はいつでも作れるけど、仕事は依頼された時でないとできない」と語っていたという。
SHELLYが仕事に情熱を傾けるのは生い立ちも深く関わっている。
父は米海軍出身で、躾と男女交際に厳格な家庭で育った。駆け出し時代は仕事のオファーも少なく、自動車解体業者で車磨きを経験したこともある。苦労を重ねてきたSHELLYにとって、やっと巡ってきたチャンスはモノにしたい。
※週刊ポスト2013年3月8日号