昨年12月に中村勘三郎さん(享年57)、そして今年2月に團十郎さんと、4月2日の新・歌舞伎座リニューアルオープンを目前に控え、大物が相次いで、この世を去った歌舞伎界。
そして今、市川中車こと香川照之(47才)の父である二代目市川猿翁(73才)も、病床にある。勘三郎さん、團十郎さんの命を奪った“肺炎”を患い、都内の病院に極秘入院しているのだ。彼が入院したのは、元日から始まった大阪松竹座『寿 初春大歌舞伎』公演を終えて帰京した1月下旬のことだった。
同公演は、香川と猿翁が初めて親子共演をするということで話題を呼んだが、初日に実現して以降は、猿翁が体調不良を訴えたため、休演する日がほとんどだった。しかし、猿翁は体調不良を訴えながらも、公演の全日程が終わるまで東京には戻らなかった。
「猿翁さんは“体調が良い日だけでも舞台に立つ”と言って、最初のうちは頑張って出演していたんですけど、途中からは、ずっと休演が続きました。それでも“千秋楽だけは…”という思いも強かったみたいで大阪に残ったんです」(梨園関係者)
迎えた千秋楽――猿翁は演目にこそ出られなかったものの、カーテンコールには、孫である市川團子(9才)を引き連れて舞台に登場、客席からは割れんばかりの拍手が沸き起こった。しかし、そのカーテンコール出演の代償はあまりに大きかった。前述した通り、帰京後、“肺炎”での入院を余儀なくされたのだ。
「猿翁さんは24時間看護の特別室に入院しているんです。お見舞いも断るほど状態は良くないようです。脳梗塞も患ってますし、心臓もよくないので、いろいろと薬をのまなければならず、もともと、免疫力が下がっていました。そんななかで、無理をして風邪をこじらせて、肺炎になってしまったんです。今はベッドから起きることもできず、ほとんど寝たきりの状態のようです」(病院関係者)
※女性セブン2013年3月14日号